暗算の達人・陳冉冉さん(左)
ギネス記録を更新した中国の暗算の達人・陳冉冉さんが、天才的な頭脳を競い合う人気バラエティー番組「最強大脳(Super Brain)」の国際戦への出場権をかけて、暗算の神童・張恩銘さん、徐劉洋さん、金鳳瑛さんと対戦。最終的に陳冉冉さんと徐劉洋さんが勝ち進んだ。二人は今後、日本の暗算の神童・辻窪凛音さんと対戦する。金陵晩報が報じた。
張恩銘さん、徐劉洋さん、金鳳瑛さん、陳冉冉さんは、フラッシュ暗算において中国の最上位者。今回「最強大脳」の舞台に勢揃いし、国際戦における辻窪凛音さんと対戦権をかけて争った。先回、中国人対戦者を破った辻窪凛音さんは、今回も観客席でその争いを見届けていた。そして、陳冉冉さんと徐劉洋さんが勝ち進み、ほぼ無敵の辻窪凛音さんの対戦相手に決まった。
徐劉洋さんはフラッシュ暗算の問題を落ち着いて回答。10ポイントを獲得し勝ち残りを決めた。一方の陳冉冉さんは、初めのフラッシュ暗算をあきらめたものの、桁数の多い掛け算・割り算の早押し問題で、最高得点をたたき出し、勝ち進んだ。陳冉冉さんの正解率は高かったものの、いつもの癖か検算をして回答権が得られない場面が3度あったため、観戦していた辻窪凛音さんは、「陳冉冉さんは実力を100%発揮できていなかった」との感想を語った。
「ダークホース」の徐劉洋さんは、辻窪凛音さんに対して、「対戦の時に会いましょう!」と自信満々に語った。Dr.魏は、辻窪凛音さんに勝つための方法を分析し、「陳冉冉さんの検算は正解率を上げることができるが、回答権を逃してしまう可能性がある」と指摘。陳冉冉さんはインタビューで「国際戦ではもっと早くボタンを押す。必要なら、検算はあきらめる」と話した。
中国チームの隊長・王昱珩さんは、暗算を非常に重視しており、「昨年の対戦での敗因は暗算。今回は相手を軽視してはならない」と気持ちを引き締める。また、作戦について、「ダークホースである徐劉洋は、フラッシュ暗算がとても得意。準備期間中、練習を強化して備えたい。陳冉冉は実力が高く、非常に安定しているが、早押し問題がやや苦手。勝率を上げるために、国際戦ではできるだけ検算はあきらめて、スピードを追求してもらう」とした。
(人民網日本語版)
関連記事: