【新華社済南11月28日】「野菜の里」と呼ばれる中国山東省寿光市は27日、寒波が原因で地元産野菜の卸値がわずかに値上がりし、今週モニタリング対象となった10種類の野菜指数のうち、8種類は上昇、2種類は低下したが、供給量は十分だったと明らかにした。
寿光市は中国の最も重要な野菜の集散地で、野菜の南北間輸送の要でもある。寿光農産物物流園価格指数センターの責任者、隋玉美(ずい・ぎょくび)氏は、強い寒気が24日から山東省に寒波をもたらし、大部分の地域で気温が10度以上低下した影響により、野菜の成長に時間がかかり、一部の野菜の供給が減ったことで価格が上昇したと述べた。
10種類の野菜指数のうち、ウリ類、キャベツ類、トマト・ナス類、マメ類は前月からそれぞれ18・4%、14・5%、10・6%、8・0%上昇した。具体的にはニガウリ、ミニトマト、カリフラワーなどの上昇幅が大きく、いずれも前月比30%以上の上昇となった。
隋氏によると、南方産野菜の供給拡大に伴い、運賃や包装などのコストが増加し、野菜の値上がりにつながった。また、冬季は北方地区で野菜を自給できず、顧客数が増加したことも野菜価格を一定程度押し上げた。
供給についてはこのところ、野菜供給は「南菜北運(南方の野菜を北部に供給する)」も功を奏し、取引頻度が上がり、供給量が継続的に増加しており、当面の供給は確保されている。
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