【新華社成都11月26日】中国の次世代制御可能核融合研究装置「中国還流器2号M(HL-2M)」は現在、建造が着々と進んでおり、2020年に運転開始、関連の科学実験が行われる見通しになっている。
核融合のエネルギー発生原理は太陽が発光、発熱する原理と似ており、地球上でのクリーンエネルギー模索を目的とする制御可能核融合研究装置は「人工太陽」とも呼ばれる。
HL-2Mは中国の次世代制御可能核融合研究装置で、中国核工業集団傘下の核工業西南物理研究院が請け負い、四川省成都市で建造を進めており、核融合コア技術研究展開の重要なプラットフォームとされている。
同研究院の段旭如(だん・きょくじょ)院長は「プロジェクトは現在、据え付け作業が着々と進んでおり、HL-2Mは2020年には運転に移され、関連の科学実験を開始する」との見通しを示した。
国内の同類装置に比べ、HL-2Mは、より先進的な構造と制御方式を採用、摂氏2億度のプラズマ運転が可能。同装置は中国が国際熱核融合実験炉(ITER)の関連実験・運転に参加、将来的に独自に核融合炉を設計・建造するために重要な技術面からの支持を提供する。
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