【新華社石家荘8月10日】中国河北省邢台(けいだい)市南和県の文化財保護部門はこのほど、同県の文化財保護スタッフが県内の河郭郷樊牌村で、明の万暦6(1578)年に建立された石碑を発見したと公表した。441年の歴史を持つという。
この石碑は全体が青石製で、高さ138センチ、幅48センチ、厚さは19センチある。碑首(上部)は半円形で、碑身(本体)はほぼ完全な状態だが、碑座(台座)はすでに失われている。石碑の正面には全部で518文字の碑文が、端正な楷書体ではっきりと刻まれている。樊(はん)氏一族が明代初期に山西省太原から移り住んで以来の家系の分岐と発展が詳細に書かれているほか、万暦年間(1573~1620年)の冀中南(現在の河北省の北京・天津以南)地域の社会・経済状況や現地の地理的環境、民間の風俗習慣なども記されている。
同市の文化・歴史の専門家、蘭剣輝(らん・けんき)氏によると、この石碑の発見は、冀中南地域の移住者の歴史や当時の経済・社会の発展状況、民間の風俗習慣を研究する上で、高い歴史的価値があるという。(記者/劉桃熊)
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