【新華社マニラ11月22日】中国の習近平(しゅう・きんぺい)国家主席は、フィリピンのドゥテルテ大統領の招きに応じ、20、21両日の日程で同国を公式訪問した。両国は21日、共同声明を発表した。
声明は次のように述べている。両国の元首は相互尊重、率直・誠実、平等互恵、協力ウィンウィンを踏まえ、中国・フィリピン全面的戦略協力関係を築くことで合意した。
双方は南中国海の問題について意見を交わし、南中国海の係争は両国関係の全てではなく、他の分野での互恵協力に影響を及ぼすべきではないとの考えで一致した。双方は地域の平和と安定の維持と促進、南中国海の航行や飛行の自由の重要性をあらためて表明し、「国連憲章」や1982年の「国連海洋法条約」などの国際法が認める原則に基づき、直接関係する主権国家による友好的な協議と交渉を通じ、平和的な方式で紛争を解決し、武力行使や武力による威嚇に訴えないことに取り組む。
双方は中国とフィリピンを含む東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国の共同努力のもとで、南中国海の情勢はより安定に向かっているとの認識で一致した。双方は他のASEAN加盟国とともに「南中国海各国行動宣言」(DOC)を全面的かつ効果的に実行に移し、「南中国海行動規範」(COC)の単一協議文書草案の積極的な協議の勢いを維持し、協議の合意を踏まえた効果的な「規範」の早期の達成を目指す。
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