【新華社北京10月16日】中国外交部の陸慷(りく・こう)報道官は15日の定例記者会見で、パキスタンの国際通貨基金(IMF)への緊急融資要請をめぐり、記者の質問に答えた。
パキスタンはこのほど、自国の財政難に対応するため、国際通貨基金(IMF)に緊急融資を申し込んだ。IMFはまもなく同国に作業グループを派遣し、交渉を展開する。あるメディアは、同国がIMFに援助を求めたのは、「中国・パキスタン経済回廊」による債務と関係があるとし、回廊には「債務の落とし穴」があると報道している。中国側のコメントは。
中国・パキスタン経済回廊は両国政府が「共商、共建、共享」(共に話し合い、共に建設し、共に分かち合う)との原則に基づいて立ち上げたプロジェクトであり、プロジェクトに関する選択と融資の手配はいずれも双方の平等な交渉により決まったものだ。実際のところ、皆さんも気付いているように、パキスタン政府が公表した債務構造から見れば、経済回廊にかかわる債務の割合は非常に低く、同国の当面の財政難を引き起こした要因とは言えない。はっきりと指摘しておきたいのは、中国側が引き続きパキスタンと共に、経済回廊の建設を充実・拡大の段階へと推し進め、同国の自主的な発展能力の増強を助けることを願っているということだ。IMFのメンバーとして、中国側は、同組織がプロ意識に基づきパキスタンに対し客観的な評価を行い、同国の困難克服に着実で適切な協力を提供することを支持する。関連措置は中国とパキスタンの正常な協力に影響を及ぼすべきではない。
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