【新華社ジャカルタ８月２０日】第１８回アジア競技大会日本選手団の山下泰裕団長は１８日、開催地のインドネシア・ジャカルタで行われた記者会見で「日本と中国がハイレベルな競争を繰り広げることは、両国に良い影響を与えるとともに、アジアのスポーツレベル全体の向上にもつながる」と語った。
日本選手団は１８日午前、アジア大会メインプレスセンターで記者会見を開き、日本の今大会での目標や今回のアジア大会が東京五輪に対して持つ意義などについて記者からの質問に答えた。
山下氏は、日本が選手団として今大会に７６２人を派遣したと紹介。今回はメダルの目標は立てていないものの、柔道やレスリング、水泳など日本が従来から得意とする競技で引き続き努力したいと語り、同時に実力が急速に高まりつつあるバドミントンや卓球、フェンシングなどの競技への期待も示した。また、東京五輪で新たに追加された空手やソフトボール、野球などの競技についても、今大会を訓練の場にしたいとの考えを示した。
水泳や体操、卓球などの競技が主に中日両国選手の戦いになることについて質問を受けた山下氏は「中国はアジアスポーツ界の王者。われわれは中国に挑戦していきたい。日本と中国がハイレベルな競争を繰り広げれば、両国に良い影響を与えるとともに、アジア全体のスポーツの水準を高めることにもつながる」と語った。一方で、日本が昨日、女子バスケットボールと女子水球で中国に敗れたことについては残念そうな表情をみせ「今回は負けたが、経験と教訓を汲み取り引き続き学ぶことで、東京五輪ではより良い結果を出したい」と述べた。
山下氏は約１時間の記者会見で、各国記者から寄せられた２０２０年東京五輪に関する質問にも回答。日本オリンピック委員会（ＪＯＣ）が先だって金メダル３０個の目標を掲げたことを紹介し、「日本にとって五輪は４年に一度の大会というだけではなく、５０年または１００年に一度の一大行事になる。今回のアジア大会は東京五輪を前にした最後の（大型国際）総合競技大会であり、選手たちには今大会でしっかりとしたパフォーマンスを見せ、さらに自国開催の五輪で優れた成績を収めてもらいたい」と語った。
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