【新華社北京８月１８日】「世界ロボット大会２０１８」がこのほど、北京市で開幕した。会場ではさまざまなサービスロボットが特に注目を集めている。これらのロボットは、医療、セキュリティー、レジャーなどの分野で日増しに重要な役割を担うようになっており、人々の暮らしをより便利にしている。
北京柏恵維康科技公司の展示ブースでは、１台の針型のロボットアームが模型の頭部に穴を開けている。これは、同社が研究開発し、すでに市場に投入されている手術用ロボット「叡米」だ。
柏恵維康の創業者でＣＥＯの劉達氏は、「従来の方法では、脳の手術で開頭が必要な場合、ネジで患者の頭部をフレーム上に固定し、定位脳手術を実施するが、『叡米』を使えば患者の苦痛を大幅に低減することができる」と話す。
「従来の人工開頭手術の定位精度は３ミリ程度、手術時間は平均２時間で、患者に大きな傷口を残し、入院期間も約２週間必要だった。これに対し、『叡米』を使用したフレームなし定位脳手術の定位精度は１ミリ以内、手術時間は平均３０分で、１カ所の小さな傷口を残すのみで、入院期間もわずか３日で済む」。
深圳市に本社を構える優必選科技公司が展示したスマートパトロールロボットＡＴＲＩＳは、各種工業団地の日常的な保安パトロールで使用される。ロボットはＧＰＳ、レーザーレーダー（ＬＩＤＡＲ）、ＲＧＢ－Ｄカメラ、複数のセンサーを搭載し、センチレベルの正確さで測位・ナビゲーションを行い、約１０万平方メートルの高精度マップを高速で作成できる。
優必選の製品販売部ソリューション専門家である栗新川氏は、「顔認識システムはこのロボットの大きな得意分野だ。警察の犯罪分子データベースと接続すれば、人ごみの中から迅速に犯罪分子を識別できる。また、特定の工業団地内部職員データベースと接続すれば、部外者を迅速に識別することもできる」と説明している。
米調査会社ＩＤＣが先月発表した「世界ロボット・ドローン支出ガイド」は、２０１８～２０２２年に、中国のロボットおよび関連サービス消費額の年平均成長率（ＣＡＧＲ）は２６・３％となり、２０２２年の総規模は７７０億米ドル（1ドル＝約１１０円）に達して、世界の３８％以上を占めると予測している。
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