【新華社成都8月15日】中国四川省宜賓市で14日午前、17競技、48種目による「中国ロボットコンテスト2018」が開幕した。今年は初めて農業サービス用ロボットの種目が設けられるなど、産業の強いニーズにいっそう対応したものになっている。
コンテストに今年初めて参加する西北農林科技大学2年生の高研さんは、ロボットコンテストに農業用ロボット種目が新設されたおかげで、彼らのサークルが「代々開発してきた」農業用収穫ロボットが能力を披露する場ができたと意気込んでいる。
高研さんによると、彼らの収穫ロボットは底部のグレースケールセンサーを利用して位置を探り、自動化されたロボットアームで、模型の木に設置された実を簡単に収穫できるという。
「中国は農業大国だ。農業用ロボットは中国で大きなニーズを有している」。中国自動化学会ロボットコンテスト業務委員会の主任で、国防科技大学教授の鄭志強氏は、新種目はロボット産業発展の最新の注目点と産業の実際のニーズに基づいて設けられたもので、生産生活や工業製造における重点的な問題の解決を目的としていると話している。
鄭氏によると、現在の中国ではすでに農業収穫などの分野で大量のロボットを導入しているという。新疆ウイグル自治区では、トマト収穫用ロボットがすでに開発され、稼働しており、トマトを傷つけずに大幅に生産効率を向上し、農民の負担を軽減しているとのこと。
1999年に始まった中国ロボットコンテストは、中国で最も権威あるロボット学術コンテストの一つだ。今回のコンテストは、中国自動化学会、宜賓市人民政府が主催し、1450の代表チーム、計4100人が参加を申し込んだ。競技への参加人数、参加チーム数はいずれも過去最高となっている。
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