:
【映像】千年前のシルクロード交流の証、陝西省法門寺の瑠璃器
jp.xinhuanet.com | 発表時間 2018-08-08 17:15:14 | 新華社 | 編集: 张一

  【新華社西安8月8日】透き通ってきらめく瑠璃、複雑な模様と装飾。「八弁団花描金藍瑠璃盤」は灯りの下でほのかな光を放つ。西方からもたらされた国の宝として、中国陝西省宝鶏市扶風県の法門寺博物館に収められたこの古代の瑠璃器は、中国文明と西洋文明の間で千年以上前に行われた盛んな交流の証でもある。

  法門寺では1987年、地下宮殿が開かれ仏舎利と2千点以上の唐代の貴重な文化財が出土した。中でも仏をまつるために使われた大量の金銀器や磁器、瑠璃器、玉器の発見は世間を驚かせた。「八弁団花描金藍瑠璃盤」も当時出土した20点の瑠璃製器物に含まれる。

  法門寺博物館 任新来副館長

  1987年4月、法門寺の地下宮殿(地宮)で、唐の僖宗(きそう)皇帝が奉納した20点のガラス器が発見された。ガラス器は透き通ってきらめいているだけではなく、明らかな異国の特徴もあった。専門家は研究の結果、これらガラス器のほとんどは東ローマ帝国とイスラム国家から来たものだと推定した。

  【解説】瑠璃は現代のガラスのことで、シルクロード交易が高度に発達した唐代にこれらの瑠璃器も香料や工芸品などと共にシルクロードを経て中国に伝わった。

  法門寺博物館の瑠璃器には、最古の釉彩ガラスも含まれる。イスラム帝国アッバース朝の特徴が明らかな瑠璃器もあり、吹きガラス、浮き彫り模様、蒔絵、釉彩など多様な技法が用いられている。

  法門寺博物館 任新来副館長

  つまり当時の中国と西方文化間の交流は非常に幅広く、われわれの物の製法には西アジア、アラビアの特色に合致するものがあり、それが伝わって行った。向こうの製品も伝わって来た。われわれのガラス器も当時の中国文化と西方文化の交流と融合を証明している。(記者/付瑞霞)

 

当社のコンテンツは著作権法によって保護されます。無断転用、複製、掲載、転載、営利目的の引用は禁じます。

推薦記事:

【映像】法門寺「小金亀」、実は香炉 陝西省の研究者が新見解

河南省三門峡市で春秋時代の空首布幣5百枚余り出土

010020030360000000000000011100441373764601