【新華社鄭州7月25日】稀少な春秋時代の空首布幣(こうしゅふへい、農具の鋤〈すき〉のような形をした中国古代の貨幣)がこのほど、中国河南省三門峡市の水利事業の工事現場で出土した。
7月中旬、古代の貨幣がいっぱいに詰まった陶製の鬲(れき、古代の蒸し器)が、大型パワーショベルによって掘り出された。このプロジェクトの施工責任者であった任増朝氏はすぐに現地の文化財部門に連絡し、三門峡市博物館がこの古代の貨幣を引き取った。
貨幣は合計で504枚あり、そのうち保存状態の良いものが434枚あった。三門峡市博物館の作業スタッフが整理、測定、計量、分析を行い、これらの貨幣が春秋時代中後期の空首布幣であることを確認した。その形はいずれも肩の部分が平らで足の部分が丸く、表面の文字には「武」「羊」「宋」など十種類近くが確認された。
三門峡市博物館の李書謙館長は、これまでに考古学調査で出土した春秋時代の空首布幣はごくまれで、今回引き取ったものは、数量の多さ、保存状態の良さにおいて非常に珍しく、中国の貨幣発展史の研究に重要な意義を有しており、今後はそれに対する整理・研究作業を進め、その成果を社会に提供していくと話した。
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