▽長期投資の力を活用 登場間近い養老目標基金
業界の専門家は、個人商業年金保険のほかに、適切な投資計画を選んで長期的收益を得ることも、年金の貯えを増やし、老後の生活レベルを高める重要な方途だと考えている。
李氏は香港の強制的退職積立金(MPF)を例に挙げ、2000年1月以降の同基金の資産配分を見ると、株式基金と混合資産基金の年間收益率がそれぞれ5・5%と4・6%に達し、物価指数の伸びを大きく上回っていると分析、「こうした角度から言えば、第三の柱の貢献度を高めるのに必要なのは長期投資の力をうまく使うことだ」と述べた。
今年3月2日、証券監督管理委員会(証監会)は「養老目標証券投資基金案内(試行)」を正式に発表、実施し、養老目標基金の商品形態と投資運用について明確にした。これは業界からも「近代的金融業が社会的養老に奉仕するために踏み出した大きな一歩」とみなされている。
東方財富金融機関部の黄妮娟総経理(部長)は、養老目標基金には、ポートフォリオのリスクが時間の経過とともに減少する、老後資産の長期的で着実な増加を追求する、長期的保有を奨励するといった特徴があり、老後の難題を対象にした有效なソリューションだと述べた。
巨大な市場のニーズと、税制優遇措置などの予想される政策的支援が養老目標基金を急速に市場の焦点に変えた。わずか数カ月の間に、2大戦略商品のターゲット・リスク・ファンドとターゲット・デート・ファンドを含む50余りの養老目標基金商品が相次いで報告された。
博時基金のチーフマクロ戦略アナリスト兼マルチ・アセット管理部総経理の魏鳳春氏は次のように分析する。ハードルが低い、標準化、配分機能が多様、運用が規範的という公募基金の特徴をベースに、長期投資に照準を絞った養老目標基金は、1件当たりの投資額が小さい、資産運用が安全、投資銘柄と期間が多様といった年金個人投資家の需要に応えることができ、個人の老後保障、理財ニーズに適した商品を提供するとともに、第三の柱である個人年金制度の正式実施に向けた商品の蓄積にもなる。
業界では、登場間近い養老目標基金は個人年金投資の「ワンストップ型ソリューション」として、他の個人商業年金商品と共に第三の柱の発展スピードアップを助ける可能性があると見ている。
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