【新華社バンコク８月１０日】タイのピチェート・デジタル経済社会相は９日、タイと中国香港特別行政区間の海底光ケーブル新設を推進すると表明した。
ピチェート氏は同日、中国科学院バンコクイノベーション協力センターとタイ中国記者協会、中国報道社などの機関が共催した「ＡＳＥＡＮデジタル経済フォーラム」に出席し、タイはデジタル経済の発展を全力で推進しており、タイと中国間のデジタルインフラコネクティビティーの構築は非常に重要であるとの考えを示した。
また、タイの通信ネットワークを拡大し、タイ・中国間ブロードバンド接続を実現するために、タイと中国香港間に新たな海底光ケーブルを敷設する計画を推進しているとし、デジタル経済の建設はタイの「東部経済回廊（ＥＥＣ）計画」推進と中国が提唱する「一帯一路」（シルクロード経済ベルトと２１世紀海上シルクロード）構想との関係をより緊密にする手段になると述べた。
同省のチャオワール氏によると、近年のタイではデジタル経済の発展により、インフラへの需要が高まっており、現行のタイ・中国香港間の海底光ケーブルではすでに不足が生じているという。タイ政府は中国企業や海底光ケーブルの通過各国の企業による新たな光ケーブル敷設への投資を呼びかけ、タイ政府と投資企業の間で年内にも協力覚書を交わしたいとしている。
現在、タイでは電子商取引（ＥＣ）や電子政府を通じたデジタル経済の発展を推進しており、２０１７年にはタイ国内７万５千近くの村落での高速ネットワーク架設を完了している。次段階として、学校、病院や政府機関といった公共施設への架設を２０１８年末までに完了させることを見込んでいる。
タイ商工会議所大学（ＵＴＣＣ）の経済ビジネス予測センター（ＣＥＢＦ）は、今年のタイのデジタル経済総額が昨年比２４・６２％増加の３兆１５００億バーツ（１バーツ＝約３・３円）に達し、国内総生産の１９・４２パーセントを占めると予測している。
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