【新華社北京8月4日】日本の大阪市はこのほど、吉村洋文市長が米サンフランシスコ市のロンドン・ブリード市長に宛て、同市による「慰安婦」記念像設置に抗議し、このままでは60年続いた同市との姉妹都市関係を解消するとの内容の書簡を送ったと発表した。だが、多くの日本の人びとは吉村氏のやり方に強い不満と抗議を示し、吉村氏が歴史を直視するよう要求している。人民日報が伝えた。
中国侵略戦争に参加した元日本兵から直接「慰安婦」に関する証言を集めた研究者である、日本「銘心会」の松岡環会長は3日「吉村洋文に大阪市を代表する資格はない。一人の大阪市民として、このような大阪市長がいることは恥ずかしい。吉村洋文は歴史を真剣に学ぶべきだ。特に日本のアジア各国に対する侵略や植民の歴史を学ぶべきだ」と語った。
大阪市の民間団体責任者である伊関要氏は「吉村洋文の歴史観は間違っている。『慰安婦』像の件でサンフランシスコ市長に書簡を送ったことは、百害あって一利なしだ。彼のやり方には非常に憤りを感じる」と語った。
伊関氏は、日本が当時行った中国への侵略戦争や朝鮮半島への植民統治が、アジア各国の人民に深い傷をもたらした歴史的事実には動かぬ証拠があり、筆舌に尽くし難い犯罪行為だと指摘。「日本政府や大阪市を含む各地方自治体は、過去の侵略と植民の歴史を徹底的に清算し、歴史を教訓とすることによってのみ尊重され、日本に明るい未来をもたらす」と訴えた。
民間団体「村山談話を継承し発展させる会」の藤田高景理事長は「慰安婦」の強制連行について、第2次世界大戦中に日本軍国主義が中国、韓国などを含む多くの被害国の人民に対して行った人道に反する犯罪行為で、被害者とその家族は心身ともにいまだに深い傷を負っていると指摘。各国の民間団体が米国を含む世界各地に「慰安婦」像や記念碑を設置することは、各国人民に対して歴史を忘れないよう呼びかけるもので、大阪市のこのようなやり方に対し、平和を愛する人々は警戒を強めているとの見解を示した。
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