【新華社西寧８月４日】中国陸軍初のデジタル化部隊の一つである第８３集団軍の某旅団は６月から、平原の駐屯地から崑崙山脈に移動し、地形が複雑で気候の変わりやすい極端な条件の下、寒い高原での装備性能の検証を行い、部隊のあらゆる環境下での戦闘能力を全面的に向上させた。同旅団はこのほど、標高４千メートル余りの高原の訓練場で検証目的の「赤青」対抗演習を行い、高原での基本的なデジタル化戦闘能力を身に付けた。これにより、あらゆる環境下で戦闘を行える一通りの能力を備えた。
デジタル化部隊は、新型陸軍建設の発展の方向性を代表しており、機械化部隊よりも作戦行動がより迅速で、作戦指揮はよりシンプル、作戦遂行上の支援はより素早く行われ、戦闘力は非デジタル化部隊に比べ明らかに向上している。
第８３集団軍某旅団は全軍で初めてのデジタル化装備を配備されてから、限界を超え続け「新質戦闘力」（統合センシングやリアルタイム指揮制御、精密攻撃、全面防御、支援確保が一体となった情報システムに基づく体系的な戦闘能力）の形成を加速してきた。同旅団は今年、全隊員が全装備を身に着け約２千キロの長距離機動し青海チベット高原で順応訓練を展開してきた。次々に難題が降りかかり、まず高原の低気圧、低温、低酸素という条件で車両の動力が大幅に低下した。次に、訓練が進むにつれ、指揮制御、電子対抗手段、衛生支援などの分野でも相次いで順応しきれない状況が現れた。
任務研究と合わせ実践訓練も細部まで注視し、難題解決に全力を注いだ。高原の環境が新装備と隊員に与える影響を明らかにするため、旅団内の１００種余りに及ぶすべての新武器装備の機能実験がすぐさま全面的に行われ、毎回のフィジカルトレーニング、実弾の発射・爆発、実装作業の詳細な情報を記録し、デジタル化部隊の高原訓練データベースにまとめた。解決策を積極的に探り、高原特有の戦場環境に特化した１２種の攻撃方法、訓練方法、戦法や２０余りの革新的発明が演習による実戦検証を経た。
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