【新華社台北8月3日】中国台湾地区の高齢化問題に注目してもらおうと、地元の劇団「果陀劇場」は2日、「祖父母と孫が手を取って、美しい街で遊ぶ 30の故郷を守り育む」活動をスタートさせた。高齢者に「老い」から出て、新しい命をすくい取ってもらいたいとしている。
この活動は同劇団の「歴史の活性化」公益事業の一環として行われる。台湾地区の各県や市に深く入り、現地の風俗・歴史など文化的特色を結び付け、また高齢者の人生経験を踏まえて内容を作り上げ、30の「世代を跨ぐ交流活動」を完成させるという。
この活動では、インターネットを通じてプランごとに50万台湾ドル(1台湾ドル=約3・6円)の立ち上げ資金を集める予定。各プランは調達資金が目標額に達した後、高齢者と子どもを募集して3段階のコースに分けて活動を行う。第1段階は、高齢者の人生の出来事を演劇の手法で発掘し整理する。第2段階は、高齢者が学校に入り、子どもたちとコミュニケーションを図り、距離を縮める。第3段階は、高齢者と子どもらがプロの演出家のサポートを受け、手を携えて演劇を上演する。
台湾地区では高齢化が深刻さを増している。統計によると、65歳以上の高齢者が総人口に占める割合は今年3月末に14・05%に達している。7人に1人が高齢者となり、台湾はすでに本格的な「高齢化社会」を迎えている。
主催者は、高齢者の人生の出来事には時代と知恵が反映されており、社会継承の一環として若い世代に伝える価値があると指摘。この活動で生活に基づく出来事を芸術に転化することで、深い味わいを持つものに変えたいとの意向を示した。
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