【新華社昆明8月1日】中国雲南省の昆明税関は、所属する滄源税関がこのほど麻薬「卡苦」(カク)と希少動物センザンコウのうろこを一緒に密輸しようとした事件を摘発し、関係物品を押収したと発表した。
同省臨滄市滄源ワ族自治県の滄源税関の職員は7月24日、永和口岸(通関所)の車両入境通路で中国籍の東風ブランドの乗用車を臨検し、センザンコウのうろこ1袋(純重量499グラム)と麻薬「卡苦」35袋(計759グラム)を発見し押収した。同事件はすでに密輸取締部門に移され、さらなる処理が行われている。
「卡苦」はアヘンをベースとしてさまざまな種類の植物を加工した混合薬物で、完成品の形状は刻みたばこに似ている。同種の麻薬は中国とミャンマーの国境地帯で多く作られ、中国内地ではあまり見られないアヘン類の乱用薬物に属する。センザンコウは中国国家2級保護動物に指定されると同時に「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約」(ワシントン条約)の「付属書1」に掲載されており、輸出入、携帯、郵送などの方法による出入境が禁止されている。(記者/張東強)
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