【新華社上海7月31日】中国上海で開催される第1回中国国際輸入博覧会まで100日を切った。博覧会の「スピルオーバー効果」を享受する長江デルタ地域はすでに動き出しており、博覧会を共に成功させることでさらに質の高い一体的な発展や協力とウインウインの実現を目指している。
同博覧会は、初めての輸入をテーマにした国家級博覧会で、国内外から15万のバイヤーの参加が見込まれている。
最新のデータによると、すでに80の国が「国家展」への出展、さらに130以上の国や地域の企業2800社以上が出展を決めており、その中には、世界トップ500と業界トップ企業200社以上が含まれている。出展企業は、新製品や新技術を100以上、世界最先端・最前線・最も象徴的な製品やサービスのトレンドについて総合的な展示を行う。
開催会場である「四つ葉のクローバー」の愛称で知られる国家会議展示センター(上海)は、上海市青浦区に位置し、上海で唯一、江蘇省と浙江省が隣あう行政区で、上海と蘇州・杭州・安徽省南部などを繋ぐ多数の発展ベルトが交差する場所となっている。
同区共産党委員会の趙恵琴書記は、長江デルタの都市間で行政区を越え、交通インフラ整備の推進、産業提携の促進、社会的なガバナンスの強化、生態環境の管理や保護の推進などの「共通の目標」に向けて合同で取り組んでいく合意が得られたと述べた。
同市観光局の程梅紅副局長は、長江デルタ地域は国内外からの来賓を迎える連携体制を確立し、手を取り合い同博覧会でのサービス業務の展開を保障していく。また、「美しい中国」や長江デルタ地域の特色を盛り込んだ観光コースをいくつか企画し、同地域の観光の国際的な影響力や知名度をより向上させ、外国人観光客の市場の成長を引き続き促進していくと述べた。
江蘇省・浙江省・上海市・安徽省は現在、積極的に現地企業に仕入れに参加するよう呼びかけ、博覧会の「スピルオーバー効果」の拡大を模索している。上海での仕入れを申請した企業(組織)は、すでに予定の1万1千社を超え、登録済みバイヤーも5万人に迫っている。江蘇省では、企業5700社以上、バイヤー1万4千人以上が参加を申し込んでいる。浙江省では、輸入専用仕入れ会場を10か所設置し、輸入企業100社、重点輸入企業1千社、バイヤー1千社が博覧会に参加することになっている。
業界関係者は、長江デルタ地域は博覧会開催を契機に、より質の高い一体的な発展を実現し、世界のリソース分配におけるアジア太平洋地域の窓口であり、世界的に競争力のある世界レベルの都市群として、全方面に向けた中国の新たな対外開放の形成を推進していくとの認識を述べた。
当社のコンテンツは著作権法によって保護されます。無断転用、複製、掲載、転載、営利目的の引用は禁じます。
推薦記事: