【新華社アブダビ7月23日】中国の習近平国家主席は19~21日、アラブ首長国連邦(UAE)を公式訪問した。同国は習近平氏にとって今年初の外遊における最初の訪問国であり、同氏が国家主席再任後に訪問する最初のアラブ国家ともなった。
習近平氏が最初の訪問先となったアブダビで過ごした時間は3つの「高」で形容できる。つまり最高の外交待遇、より高いレベルのパートナーシップ、最高位の国家勲章だ。
▽最高の待遇:盛大な歓迎式典
29年ぶりの中国国家元首訪問をUAEは非常に重視し、細部まで入念なもてなしで迎えた。空港での出迎えから歓迎式典、会談、協力文書調印式の立ち合い、晩餐会など多くの活動が続く中、ムハンマド・アブダビ首長国皇太子とムハンマドUAE副大統領兼首相という指導者2人が全行程に付き添った。これはUAEの外交活動上、ごく稀なことだ。
習近平氏の訪問に、この数日UAE各地では「中国ブーム」が起きた。移動通信事業者は携帯電話の端末で自社の名称を「中国国家主席歓迎(Welcome Pres China)」と表示し、世界一高い超高層ビル、ブルジュ・ハリファやドバイの著名なランドマークである帆船形ホテル、ブルジュ・アル・アラブも次々と中国国旗のプロジェクション・マッピングを行った。
▽より高いレベル:パートナーシップの格上げ
UAEは中国と戦略的パートナーシップを結んだ最初の湾岸アラブ国家だ。 今回の訪問で、習近平氏はムハンマド皇太子やムハンマドUAE副大統領兼首相と会談し、中国UAE二国間関係を全面的戦略パートナーシップに格上げすることで一致した。
二国間関係の位置付け格上げは、両国の協力が新しい段階に入ったことを表す。加わった「全面」の2文字は、中国とUAEが戦略的相互信頼を深化させ、両国関係がより高いレベル、より広範な分野、より深い次元へと絶えず発展し続けることを意味する。
全面的戦略パートナーシップをいかに確実に実施するか、習近平氏は「一帯一路」(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)構想の共同推進、エネルギー協力、安全保障協力、人的・文化交流などの分野を方向として示し、中国とUAEの未来の発展へ向けた美しい青写真を描いた。
▽最高の栄誉:高い尊敬を表す
予定の詰まった訪問中、ムハンマド皇太子が習近平氏にUAE最高位の勲章であるザイド勲章を授与するという荘厳な一幕もあった。
勲章が高い尊敬を表すことは、UAEの2人の指導者の言葉からも感じ取れる。
ムハンマド副大統領兼首相は、UAEは中国の発展モデルと誇るべき成果に感服するとし、中国の開放的な発展戦略遂行を賞賛。中国は世界をけん引してシルクロードを再構築しつつあり、「一帯一路」構想は国際社会から幅広い支持を得ているとの認識を示した。
ムハンマド皇太子は、われわれは習近平氏の将来展望と卓見、国家統治理念を高く評価するとし、中国には輝かしい未来があると確信し、必ずや世界平和と人類の進歩にいっそう貢献できるだろうと語った。
21日、習近平氏はUAEへの公式訪問を終え、アブダビを後にした。より高い出発点に立った中国UAE関係の、新たな素晴らしい旅路が始まる。
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