【新華社東京6月13日】東京・上野動物園の雌のジャイアントパンダ「シャンシャン(香香)」が12日、満1歳を迎えた。動物園にはシャンシャンを一目見ようと、開園前から多くの家族連れらが列を作った。開園1時間後にはパンダ舎で120分待ちの長い行列ができていた。
見学は今日が2度目という東京の藤原さんは「今日はかわいい写真をたくさん撮ったので、友人や家族にあげたい。シャンシャンはいずれ中国に戻ることになると聞いているが、個人的には滞在期間を延長し少しでも長く日本にいてほしい」と語った。
1週間前に北海道から上京し、連日シャンシャンの見学に訪れているという大和田さんは「(シャンシャンが)かわいくて仕方がない。1歳の記念日に見学できてよかった」と感激した様子。「シャンシャンが将来中国に戻るのを考えると寂しい。機会があれば中国に会いに行きたい」と語った。
動物園の渡部浩文副園長兼飼育展示課長は「あっという間だった。今日を迎えられホッとしている。(母親の)シンシンがしっかりと育ててくれたので、われわれはそれをサポートしていく1年だった。シャンシャンにはこのまま順調に育ってもらいたい」とこの1年を振り返り、「シャンシャンをきっかけに来園者が増加している。野生動物についてより理解を深めてほしい」と語った。シャンシャンが2歳で中国に戻らなければいけないことについて渡部氏は、パンダの貸与は中国の野生動物保護協会と東京都との間で進められている希少動物の共同繁殖研究プロジェクトなので、中国と協議をしながらパンダ保全に役立つ飼育環境作りに最善を尽くしたいと語り、現時点の飼育活動に全力で取り組む姿勢を示した。
動物園では、絶滅危惧種であるパンダの生態を紹介し保護を呼びかけるパンフレットや記念カードの配布、公式写真集の販売などさまざまな企画を実施し、シャンシャン1歳のお祝いムードを盛り上げている。
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