【新華社南寧6月1日】ベトナムで中国のテレビドラマの人気が高まっている。この2年ほどで「花千骨」(邦題:花千骨~舞い散る運命、永遠の誓い~)、「三生三世十里桃花」といった時代ドラマが放送されたのに続き、今夏はさらに多くの中国ドラマが放送される予定になっている。
中国とベトナムの関係が緊密さを増しているのを受け、中国は一部の代表的な作品のベトナム語吹き替えを始めており、ベトナム企業も吹き替え版中国ドラマを買い入れるようになっている。ベトナムのテレビにはベトナム語を話す孫悟空や小燕子(時代ドラマのヒロイン)、それに梁山泊に集まった108人の豪傑など古典文学の人物が登場するようになり、吹き替え版を楽しむ視聴者が増えつつある。
最近では新しい中国ドラマはますます注目を集めるようになっている。「三生三世十里桃花」はベトナムの動画配信サイトで3千万クリックを記録した。また、「花千骨」はロケ地の1カ所が中越国境のバンゾック滝だったことで、さらに大きな注目を集めた。
一部の愛好者は中国ドラマのベトナムリメイク版に夢中になっている。「西遊記」「還珠格格」(邦題:還珠姫 〜プリンセスのつくりかた)「神鵰侠侶」「花千骨」などの作品は、いずれもベトナム版が制作されている。
ベトナム社会科学院のフン・チ・フイ研究員は新華社の取材に対し、「ドラマは文化交流を促す重要な媒体だ。ドラマがきっかけで中国語や漢字の学習を始め、中国文化への理解を深めているベトナム人もいる」と指摘している。また、中国とベトナムは、文化も発展モデルもよく似ており、特に愛情や結婚などを題材にしたドラマが映し出す社会問題は、ベトナムの人々にも起こり得ることで、共感を得やすいという。
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