【新華社貴陽5月30日】中国貴州省遵義市綏陽県の思源実験学校で、国語教師の謝輝先生が児童と声をそろえテキスト「私の大好きな先生」を朗読している。教室の壁には、1500キロ以上離れた安徽省合肥市桂花園学校の児童が一緒に朗読学習をする画面がリアルタイムで映し出される。
人工知能(AI)やインターネットなどの技術を使い、1千キロメートル以上離れた貴州省と安徽省の先生と児童が「ゼロ距離」で良質な教育資源を共有している。
良質な教育資源や優秀な教師の不足はこれまで、中国の辺鄙な山岳地域における教育発展の「ボトルネック」となっていた。貴州省など西部地域の省では現在、AIやインターネットなどの技術で「短所」を補い、東部地域とのバランスの取れた発展を促している。
謝先生は「(音声認識大手の)科大訊飛が提供するスマート授業設備は、従来の教室を『よりスマート化』し、教室での授業を豊富にするだけでなく、教育資源も獲得しやすくなり、山岳地域の子どもたちがより良質な教育を受けられるようになった」と語った。また同設備は高度な「授業アシスタント」で、授業以外にも放課後に「添削」作業を手伝うこともでき、教師を多くの繁雑な作業から解放すると紹介した。
音声認識大手の科大訊飛教育事業部の汪張竜副総裁は、教育分野におけるAI技術などの応用は今後の中国の情報化発展における必然的な流れで、AI技術などを活用した「スマート教育」「共生教室」は、辺境貧困地区の教育発展における「短所」を補い続けるとの認識を示した。
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