【新華社石家荘5月23日】中国は小麦優良品種重大科学研究難題共同解決を実施して以来、すでに平均30%以上節水できる複数の小麦新品種を育成、普及し、小麦の増産を実現し、華北地域の地下水位低下問題の原因となる地下水の過剰取水を解決した。河北省の省都石家荘市でこのほど開かれた国家小麦優良品種重大科学研究難題共同解決推進および華北麦生産地域節水品種現場交流会で明らかにされたもの。
交流会での発表によると、華北の地下水位低下区域の水資源不足問題と黄河・淮河地域の南部分で赤かび病による被害が深刻化する問題を解決するため、国家小麦優良品種重大科学研究難題共同解決チームは節水特性と赤かび病耐性を持つの小麦試料に対し、品種選択と栽培育成を行い、節水品種7種類と赤かび病に比較的に強い品種9種類を選定した。
節水品種は土壌水分が十分な状態で種をまき、春に1度水をまけば、1ムー(約6・67アール)当たり500キログラム以上を生産できる。赤かび病に比較的に強い品種は、赤かび病による被害を効果的に抑制、軽減することができる。これら新品種の栽培と普及は、中国の小麦育種研究が収穫量の面で世界の先進レベルを保ちながら、高収穫量とエコさ、高品質を共に重視する新たな段階へと進んだことを示している。
中国農業農村部種子管理局の張延秋局長は、水を節約でき、干害に強い小麦品種の普及は、華北の地下水位低下区域の過剰取水の難題を解決し、地下水位の上昇を促したうえ、1ムー当たりの経済利益は100元(1元=約17円)以上増加したと説明し、節水品種の普及は華北小麦生産区の持続可能な発展の根本的な活路だとの認識を示した。また、小麦の赤かび病について、同病は世界的な病害で、小麦の減産を引き起こすだけでなく、品質を大幅に引き下げ、食品の安全に影響を与えると述べ、赤かび病に比較的に強い新品種の普及は農薬使用量を大幅に減らし、小麦の生産量を安定させ、小麦の品質を引き上げたと指摘した。
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