【新華社元山5月23日】中国北京市からチャーター機で朝鮮に向かった中国、ロシア、米国、英国の外国記者団約20名は現地時間22日昼ごろ、朝鮮東部の元山(ウォンサン)市に到着した。
核実験場廃棄式典を取材するために、記者団は同日午後7時に専用列車で豊渓里(プンゲリ)に向かう予定だったが、雨のため予定が延期となり、記者団は元山の葛麻ホテルで知らせを待つこととなった。
列車に11時間乗って自動車に乗り換え、最後は徒歩で山登り
豊渓里核実験場は朝鮮北東部の咸鏡北道吉州郡にあり、朝鮮では「北部核実験場」と呼ばれている。過去6回の地下核実験はいずれもここで行われた。
朝鮮側によると、記者団は元山から専用列車で約11時間かけて吉州郡へ向かうことになる。
元山葛麻(カルマ)飛行場で入国手続きを行う記者。(新華社記者/程大雨)
記者団は吉州郡に到着後、車に3~4時間乗り、それから徒歩で山道を登って目的地を目指す。
朝鮮外務省は12日、核実験場廃棄式典を23~25日の間に、気象条件を考慮して実施すると発表した。
北京から元山までの1時間余りの飛行中、機内のスクリーンでは朝鮮労働党と指導者を讃え、素晴らしい暮らしを賞賛する歌が流れていた。
チャーター機の機内で流れる番組。(新華社記者/程大雨)
機内アナウンスでは、搭乗案内から安全上の注意事項説明まですべて英語が使われ、乗務員が外国人記者と話す際も英語や中国語などを自由に使いこなしていた。また、機内では乗客のニーズに合わせ、さまざまな言語の新聞や雑誌が提供された。