【新華社東京5月11日】日本の財務省は10日、2017会計年度(2016年4月1日~2017年3月31日)の国際収支速報を発表した。日本企業の海外投資の収益が増加し、経常収支の黒字は過去10年で最高水準に達した。
2017年度の日本の経常収支は全体で21兆7400億円の黒字で、前年比で3・4%増加した。
同省は黒字の増加は海外投資の収益拡大が主な原因と分析している。企業が海外投資から得た利息や配当金を含む収益は昨年度、前年比6・3%増の19兆9100億円だった。
訪日外国人旅行者の旅行支出の大幅な増加も経常収支の黒字幅を押し上げた。観光庁の統計によると、17年度の訪日外国人旅行者数は2977万人で、前年より19・9%増加した。それに伴い旅行収支も大幅に増え、47・5%増の1兆9300億円の黒字となった。
また、国際原油価格の上昇は、17年度の日本の輸入額を前年比13・4%増の73兆7200億円に押し上げた。その影響により、日本の貿易収支幅が大幅に縮小し、黒字幅は前年比20・8%減の4兆5800億円となった。
財務省は同日、今年3月の国際収支状況も公表した。経常収支の黒字は3兆1200億円で、前年同月比で4・2%増加した。
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