【新華社北京5月10日】多くの好材料による影響を受け、2018年4月の工業生産、投資、消費などのマクロ経済データは全面的な好転が見込まれている。専門家によると、4~5月の経済データは前月比で好転を続けており、経済運行に対する市場関係者の予期は第2四半期(4~6月)に変化する可能性があるという。経済参考報が伝えた。
工業生産に関し、中信証券の褚建芳チーフエコノミストは、データが示すとおり、4月の工業生産は大幅に好転していると指摘し、次のような予測を示した。電力大手6社の4月の石炭消費は前年同月比5・49%増、3月より7・94ポイント上昇した。また、高い購買担当者指数(PMI)は製造業全体が着実に成長する動きの継続を示している。国内の工業品供給構造は徐々に改善し、工業品価格の上昇が増益につながり、工業企業の生産意欲を強めている。4月の工業増加値(付加価値)の伸び率は6・5%に達し、3月より0・5ポイント上昇する見通しだ。
招商証券の謝亜軒チーフマクロアナリストもまた、工業生産のデータが好転する見通しを示した。同氏によると、冬の暖房時期が終わると、環境保護に配慮するための生産制限の圧力が軽くなり、工業生産の伸び率は3月より小幅に上昇に転じ、工業増加値は前年同期比で6・3%上昇するとの見方だ。
投資に関し、交通銀行の連平チーフエコノミストは、4月の固定資産投資は累計7・7%増となり、前月よりわずかに上昇すると予測し、次のように指摘した。インフラ整備投資の伸び率は第1四半期に明らかに低下したが、4月に底を打って上昇に転じ、13%を上回る可能性がある。4月の鋼材・セメント指数は工事用需要の高さを示している。旧市街地開発、賃貸住宅建設が投資を下支えし、不動産開発投資は推計10%前後で推移する見通しだ。
褚建芳チーフエコノミストは、採鉱業や製造業を含め、工業投資は歴史的にも極めて低い水準にあり、需要好転や需給均衡に伴い、一部が傾向として増加に転じるとの見方を示し、4月の固定資産投資の伸び率は7・8%で、3月より0・3ポイント上昇すると予測している。
消費に関し、連平チーフエコノミストは、自動車販売は増加傾向を続け、4月最初の2週間で前年同期比14・2%増となり、増加幅が3月より9・6ポイント上がり、自動車卸売台数は前年同期比で25%増となっていると指摘した。「義烏中国小商品指数」は100点以上に戻り、日用商品卸売・小売の好転を印象付けている。総合的に判断すれば、4月の消費の伸びは小幅に上昇し、10・2%前後となるだろう。
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