【新華社北京5月11日】中国外交部の耿爽報道官は10日の定例記者会見で、中国は再び日本に両国の繁殖共同研究用に新たにトキ2羽を提供することは、日本のトキ個体群の遺伝の多様性を引き続き高めるのに役立つだけでなく、両国人民の友好的感情を一層増進するだろうと表明した。
記者との質疑応答は次の通り。
記者:報道によると、中日両政府は9日、中国が日本に対し新たにトキのつがい2羽を提供することで合意し、覚書に署名した。トキの提供は11年ぶりという。中国側はこれをどのように評価するか。
耿報道官:トキは古くから「東方の宝石」と称され、中日両国人民に深く好まれ、両国人民の友情の象徴となっている。
中日両国は1980年代からトキを共同で保護してきた。中国はこれまで、日本に5羽のトキを提供し、日本でのトキの個体群再建をサポートしており、日本も官民のトキ保護プロジェクトを通じ、中国のトキ生息地保護活動をサポートしている。
長年の努力を経て、中国ではトキの個体数は1981年の7羽から現在の3千羽余りに増え、また、放鳥などの措置を通じて、陝西、浙江、河南などで野外個体群が回復した。日本ではトキの個体数がすでに500羽前後に達し、人工繁殖の個体が放たれ、野外個体群が回復した。中日トキ保護の協力ウィンウィンはすでに世界野生動物保護史上の成功例となっている。
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