【新華社南京5月3日】中国科学院南京地質古生物研究所は、中国と米国両国の古生物学者からなるチームが最近、1億年前の白亜紀のバーマイトから、コケ植物にカモフラージュできる昆虫の幼虫を発見したと発表した。この発見は、太古の生物間の生態関係を解明するのに新しく重要なヒントを与えるものとなりそうだ。
長い地質の歴史の中で、数多くの昆虫は様々なカモフラージュ技術を進化させてきた。これらのカモフラージュ術は擬態と呼ばれている。植物への擬態により、昆虫は環境の中に隠れ、捕食者から身を隠すほか、獲物からも発見されにくくすることができる。今回の研究に参加した同研究所の王博氏は、「コケ植物は最も昔からある陸地植物の一つで、世界各地に分布し、昆虫に食物や隠れ場所を提供した。我々の研究では初めて、化石の中で昆虫のコケ植物への擬態行為を直接見ることに成功し、太古の昆虫と植物の生態関係の再構築に新たな証拠を提供した」と述べている。
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