【新華社チュニス4月24日】「デジタルシルクロード」国際科学計画世界遺産作業グループはこのほど、チュニジアの首都チュニス市で記者会見を開き、中国、チュニジア、イタリア、パキスタンの科学者がチュニジア南部で10カ所の古代ローマ時代の遺跡を発見したと発表した。中国の科学者がリモートセンシング技術を利用して国外で考古遺跡を発見するのはこれが初めて。
中国科学院リモートセンシング・デジタル地球研究所の王心源研究員によると、発見された遺跡はそれぞれ、シルクロード西端にあたるチュニジア南部のメドニン、ガフサ、タタウイヌ地区に位置する、防御壁3カ所、要塞2カ所、溜池3カ所、農業灌漑施設1カ所、墓1カ所の合計10カ所。
今回の共同考古学調査は2年余りにわたって行われ、研究員はリモートセンシング技術、衛星測位システム、地理情報分析システムなどの総合技術を利用し、文献の分析や実地調査を踏まえて、これらの遺跡を最終的に確認し、さらに空間考古学の技術と手法が効果的であることを証明したという。
リモートセンシングによる考古学調査では、衛星、航空機、飛行船など上空から各種センサーを利用し、地物(ちぶつ)ターゲットと電磁波の相互作用の特性を記録する。その上で地形、地物の影、植物や土壌の湿度、霜や雪などの要素がターゲット地区で形作った、異なる表示に基づいて、地表または地下にある遺跡の映像特性を解析する。
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