【新華社北京4月25日】トランプ米大統領は22日、ツイッターに2回投稿し、朝鮮の核実験中止決定を歓迎する一方、朝鮮半島非核化にはまだ「長い道のり」を進まなければならないと述べた。
▽慎重な解読
トランプ氏はツイッターに「我々はまだ何も放棄していない(世界にとって素晴らしいことに)彼らはすでに非核化や核実験場閉鎖、核実験中止に同意した!」と投稿した。
朝鮮は21日から核実験や大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験を中止し、北部の核実験場を廃棄すると発表した。多くの国の指導者はこの決定を歓迎した。
米国の関係者は朝鮮のこの行動について、歓迎と同時に慎重な姿勢を示している。 米上院外交委員会委員長で共和党上院議員のボブ・コーカー氏は米CNNに対して「政府や議会の誰もが懐疑的かつ慎重な態度でこの事態を見ている」と語った。
▽回答がトーンダウン
トランプ氏は最初の投稿を行った数分後に再度投稿し「我々は朝鮮(情勢)の解決までまだ長い道のりを進まなければならない。うまくいくかもしれないし、いかないかもしれない。時間だけが答えを教えてくれる」と述べた。 メディアはトランプ氏が前のツイートよりトーンを下げたと見ている。
共和党のトム・コットン上院議員は米CBSのインタビューで、朝鮮は短距離や中距離弾道ミサイルについての態度を表明しておらず「金曜日の発表(実験中止)は実験継続よりはいいが、とても良いわけではない」と評価した。
トランプ氏は5月末か6月初めに朝鮮最高指導者の金正恩(キム・ジョンウン)氏と会談する予定だが、具体的な日時や場所はまだ決まっていない。
次期国務長官に指名されたマイク・ポンペオ米中央情報局(CIA)長官が3月31日から4月1日まで、大統領特使として極秘に訪朝し、金正恩氏と会談した。トランプ氏は、二人の対話は成功したと述べたが、多くの詳細については明らかにしていない。
民主党のダイアン・ファインスタイン上院議員はCBSのインタビューでトランプ氏と金正恩氏との会談について、順調に進んで可能な合意に達することができれば非常に大きな意義があるとし「問題は(協議を)継続できるか否かだ」との見解を示した。
当社のコンテンツは著作権法によって保護されます。無断転用、複製、掲載、転載、営利目的の引用は禁じます。
推薦記事: