【新華社成都4月20日】中国四川省南部、宜賓県の村民は近年、油樟(クスノキの一種)の落ち葉や枯れ葉で多くの収入を得ている。
同県隆興郷和豊村の村民、範徳昌さんは「毎年4月中旬はどの農家も油樟の落ち葉を集めている。昨年は落ち葉による収入が10万元(1元=約17円)に達した」と語った。和豊村の幹部は、油樟の落ち葉による収入は村民1人あたり平均1万4千元、村全体の総生産高は1千万元以上だったと説明した。
油樟の葉から抽出する油が高価なことから、落ち葉は利益を生み出す。村民たちは集めた落ち葉を自宅へ運び、蒸して葉から油を分離する。範徳昌さんは、今年の油の価格は500グラムあたり60元以上で、収入は10万元を超えると見込む。
宜賓県林業局の主任エンジニア王恩平さんによると、2017年末時点で、同県には32万ムー(約213平方キロメートル)の面積に油樟の木が広がり、油の年産量は1万トン以上、総生産額は14億8千万元に達したという。同県経済商務情報化・科学技術局の宋涛副局長によると、村では加工企業3社を誘致して油の製品を開発し、産業チェーンの延長に取り組んでいる。
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