【新華社広州4月19日】中国南部の広東省でこのほど、確認埋蔵量が17・5万トンに上る単独のルビジウム鉱床が発見された。
広東省鉱業協会の発表によると、発見されたルビジウム鉱床は同省河源市龍川麻布岡鎮天堂山に位置している。中国鉱業連合会が専門家による評価審査を行った結果、これは世界初の単独のルビジウム鉱床で、レア・アースに次いで中国が世界で優位性を持つ鉱産でもあり、その発見は中国の探鉱史上の大きなブレイクスルーだという。
広東省鉱業協会の梁有明会長は、世界でも単独のルビジウム鉱を発見したのは初めてであり、各国で現在使用しているルビジウムは他の鉱物の随伴鉱物として抽出したものだと述べ、複数の研究機関の選鉱実験によると、今回発見されたルビジウム鉱は比較的に選鉱と抽出のしやすい部類だと説明した。
ルビジウムは分布が分散的で珍しいアルカリ金属元素であり、地球上で発見された元素の中では比較的高い電気陽性度と最大の光電効果を持つ元素である。
ルビジウムの持つこれらの特徴により、太陽電池、ルビジウム磁性流体発電、熱電子発電、ルビジウム・イオン・エンジンなど新エネルギー分野での研究価値が注目されている。また、新素材、新医薬、触媒、環境保護、国防軍事工業、宇宙航空、情報産業、民間生活などの面でも広く応用できると見込まれている。
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