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伊藤忠、中国語人材育成1千人達成 東京で記念集会
jp.xinhuanet.com | 発表時間 2018-04-15 08:42:27 | 新華社 | 編集: 郭丹

  【新華社東京4月14日】伊藤忠は3年間で1千人の中国語人材を育成する目標を達成した。東京の本社で13日、1千人達成集会が開かれた。同社食品流通部の飯田万里江さんは「中国映画や小説が好きで、日常生活でも中国語に接するチャンスが多い。中国料理も大好きで、将来は中国に赴任したい」と流ちょうな中国語で記者の質問に答えた。

  同社の岡藤正広会長兼最高経営責任者(CEO)によると、伊藤忠は2015年1月、中国国際信託投資公司(CITIC)、タイのチャロン・ポカパン(CP)グループとの業務資本提携を契機に、3社間での意思疎通を図り、ビジネス創出に結びつけるべく、3年間で総合職のおよそ3人に1人に当たる1千人が中国語を話せるようになることを目標に掲げ、育成に取り組んできた。その目標は2018年3月に達成し、中国政府が実施する中国語検定試験・漢語水平考試(HSK)の合格者を含め社内認定有資格者が1043人に達した。

  飯田さんもその内の1人で、大学で1年間勉強し、入社後に会社から派遣される形で天津に留学、留学期間中にHSKに合格した。現在は食品カンパニーの食品流通部に在籍している。「今は国内業務が中心だが、将来は中国に赴任したい」と夢を語った。

  同社では中国語上級・中級者1千人達成を記念して、中国語でコミュニケーションを取るための「千人倶楽部」を立ち上げた。倶楽部を代表して岡藤会長から認定証書を受け取った金属部の高木雄一郎さんは「入社して1年くらいの時に上司から北京勤務を打診された。それがきっかけで中国語を勉強し始め、中国が大好きになった。中国語と日本語では共通するところがたくさんあるので今後も勉強を続け、中国語を生かして会社のビジネスに貢献したい」と語った。資格は年収アップにつながったかという質問に対しては「中国の若者と同じように給料を上げてほしい」と生き生きした表情で答えた。

  来賓として招かれた中国の程永華駐日大使はあいさつで、中日貿易は1950年代にゼロから始まり、国交が正常化した1972年の10億ドルから今日の3千億ドルを超えるまで発展したと述べ、両国経済界のたゆまぬ努力の賜物であると称賛した。また、今年が中日平和友好条約締結40周年、中国の改革開放40周年の節目であることに触れ、同社が中国語人材1千人達成を契機とし、両国のさまざまな分野で相互利益が得られる協力を推進することに期待を示した。

  同集会には本社の700人が参加したほか、大阪本社の50人、上海伊藤忠の70人が現地中継で参加し、同社が資本提携するCITICとCPの代表らも参加し祝辞を述べた。(徐学林)

 

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伊藤忠、中国語人材育成1千人達成 東京で記念集会

新華網日本語 2018-04-15 08:42:27

  【新華社東京4月14日】伊藤忠は3年間で1千人の中国語人材を育成する目標を達成した。東京の本社で13日、1千人達成集会が開かれた。同社食品流通部の飯田万里江さんは「中国映画や小説が好きで、日常生活でも中国語に接するチャンスが多い。中国料理も大好きで、将来は中国に赴任したい」と流ちょうな中国語で記者の質問に答えた。

  同社の岡藤正広会長兼最高経営責任者(CEO)によると、伊藤忠は2015年1月、中国国際信託投資公司(CITIC)、タイのチャロン・ポカパン(CP)グループとの業務資本提携を契機に、3社間での意思疎通を図り、ビジネス創出に結びつけるべく、3年間で総合職のおよそ3人に1人に当たる1千人が中国語を話せるようになることを目標に掲げ、育成に取り組んできた。その目標は2018年3月に達成し、中国政府が実施する中国語検定試験・漢語水平考試(HSK)の合格者を含め社内認定有資格者が1043人に達した。

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  同集会には本社の700人が参加したほか、大阪本社の50人、上海伊藤忠の70人が現地中継で参加し、同社が資本提携するCITICとCPの代表らも参加し祝辞を述べた。(徐学林)

 

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