【新華社バーゼル3月25日】中国月探査プロジェクト成果展が24日、スイスのバーゼルで開かれ、実物模型や写真などを展示し中国月探査プロジェクトの輝かしい業績を示した。
中国嫦娥奔月航天科技(北京)有限公司の許興利総経理は開幕式で、宇宙飛行は、世界で最も挑戦しがいがあり、波及効果の高い科学技術分野の一つで、中国月探査プロジェクトは2004年に始動してから、すでに「4連勝」を収めたと述べた。
許興利氏は①嫦娥1号が2007年、120メートルの解像度による月面の映像と大量の科学探測データを持ち帰り、中国が世界有数の宇宙探測能力を持つ国家になったことを示した②嫦娥2号が2010年、嫦娥3号の着陸予定地点に対し詳細な測量調査を行い、世界初の解像度7メートルの全月面映像を持ち帰った③嫦娥3号が2013年に月面着陸し、中国は世界で3番目に月に軟着陸し、探査した国になった④2014年、再突入・帰還飛行試験にも成功した―ことを4つの勝利として挙げた。
嫦娥プロジェクト地上応用システムの左維サブチーフエンジニアは次のように述べた。今年計画されている嫦娥4号の月探査では、探査機が人類初となる月の裏側で軟着陸し、探査する予定。地球上で月の裏側と通信できない問題を解決するため、今年上半期に中継衛星を発射する。同衛星はその後数年にわたり、他国が月の裏側を探査する際の中継通信サービスを提供できる。
左維氏は、将来の嫦娥5号の任務では「長征5号」運搬ロケットが直接探査機を月遷移軌道に乗せ、また世界初の、採取した月面サンプルを月の軌道において無人で受け取り帰還する計画があると述べた。
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