【新華社北京3月25日】中国多数の上場企業がVR(仮想現実)産業への取り組みを強め、「ブルーオーシャン」(未開拓市場)とされる消費市場に狙いを定めている。第5世代移動通信システム(5G)、人工知能(AI)などの基盤技術の進化は、VR/AR(拡張現実)産業の発展をけん引している。中核となるハードウエアの世代交代やコストダウンは、VR製品の普及率を大幅に向上させる見通しだ。中国証券報が伝えた。
2016年の販売が予想を下回ったことから、VR大手3社のHTC、ソニー、オキュラスは2017年、自ら価格を引き下げ、販売を大幅に増やしてきた。ゲームや映像のVRコンテンツの質と量はいずれも向上しており、ハードウエア販売増につながる見込みだ。消費の高度化を受け、映画市場は興業成績の急増を取り戻し、ゲームや映像に代表されるエンターテインメントコンテンツの現金化能力は強まっている。
証券会社の研究報告書の推計によれば、2018年の世界VR消費市場は35億ドル、2019年は58億ドルの規模に達する。こうした状況下、VR産業に参入し、消費市場のブルーオーシャンを狙う上場会社は増えている。
ハードウエアでは、歌爾股份はオキュラスとソニーPSのVR機器を受託生産、欣旺達と掌網科技は一体型VRヘッドセットを発売、聯創電子はVR/AR機器製造分野に使われる製品をパノラマカメラメーカーに供給した。ソフトウエアでは、慈星股份はVR・画像・音声処理などの技術を持つ盛開互動に投資、剛泰控股はVRソフトウエアやシミュレーションシステムを提供する曼恒数字に投資した。コンテンツでは、華策影視はVRコンテンツ制作の蘭亭数字に投資、完美世界はVRゲームを打ち出し、恒信東方はVRコンテンツで強みを持っている。
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