【新華社石家庄3月8日】中国河北省文物(文化財)研究所はこのほど、河北省雄安新区が半年間の考古学調査によって263カ所の発見があり、新石器時代から明・清代に至る各王朝時代の文化財遺物が発見されたことを明らかにした。
同研究所は中国社会科学院考古研究所、故宮博物院、国家博物館と共同で雄安新区共同考古学チームを組織し、2017年6月から12月まで、雄安新区全域の33郷・鎮の640行政村(一つもしくは幾つかの自然村から成る行政単位)の約2000平方キロに及ぶ地域で、系統的な考古学調査を実施した。
文化財遺物263カ所の内訳は、遺跡が189カ所、墓が43カ所、古代建築が15カ所、近代文化財が16カ所。埋蔵文化財は新石器時代、戦国時代、漢代が多く、都市跡、集落、墓、窯跡などに及ぶという。地上遺物は明・清代の建築物、石碑、近代革命史跡が多い。
雄安県にある宋と遼の国境関所の地下道は、いずれも坑道を掘り、石を積み上げて造られている。内部には休憩エリア、会議などを行う議事庁、兵器庫などの機能エリアが設けられ、「1000年眠る地下の軍事奇観」とされる。容城県の東周・漢代の南陽遺跡群は中規模の都市遺跡で、東周の燕文化と漢代の文化は雄安新区の1000年の歴史文化の重要な構成部分だ。
同研究所の張文瑞所長は、考古学チームは調査によって雄安新区の文化財遺物の全体的な分布状況を全面的に把握したと述べた。
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