【新華社北京２月１日】北京市は３０日、「運転削減を推進し、グリーン外出を奨励する」を目的としたＩｏＶ（自動車向けＩｏＴ）スマート排出ガス削減取引プラットフォームをスタートさせた。運転せず車を家に置いておくと、車の持ち主は毎日お金を稼ぐことができ、年間で数百から数千元（１元＝約１７円）のインセンティブが貯まるという。
北京環境取引所は３０日、「緑行者ーグリーン外出奨励プラットフォーム」をスタートさせた。このプラットフォームはＩｏＶ企業、保険会社、銀行などと提携し、「私の低炭素、私の利益、民衆と企業が共に作り上げる低炭社会」という包括的革新モデルを推進し、無運転データ自動記録、排出量削減任意取引、現金インセンティブ・オンライン給付を実施する。無運転インセンティブは、登録完了、設備獲得、車両無運転、インセンティブ受領の４つのステップに分けられる。
北京市の車の持ち主は、微信（ウィーチャット）の「緑行者」公式アカウントで活動に参加し、自動車保険購入後に車載スマート機器を無料で使用する「保証金免除モデル」を選択できるほか、「保証金モデル」を選択して車載スマート機器の保証金を納めることもできる。
説明によると、車載スマート機器は取り付けると車両の無運転時間を自動的に計算するので、車の持ち主自身が無運転を申請する必要がなく、相応のインセンティブを受けることができる。無運転の場合、１日当たり０・５元のインセンティブをプラットフォームから受け取るほか、自動車保険を購入したユーザーは、ＩｏＶ企業からも１日当たり１～２０元を受け取ることができ、年間では多くて数百から数千元になる可能性がある。
北京市環境取引所によると、「緑行者－グリーン外出奨励プラットフォーム」は機器によって車両の無運転を識別し、減らしたガス排出量は「排出量削減口座」に貯められる仕組みだという。
排出量削減任意取引モデルによって、市場のインセンティブ機能とリンクさせ、ユーザーが実行する環境保護への思いや排出削減への貢献を「実際の利益」に換えることで、市場化手段で排出削減を助け、渋滞を緩和させる革新的な試みだ。
今後、北京市環境取引所は包括的機能を引き続き十分に活用し、路線バス、地下鉄、電気自動車、シェア自転車などさらに多くの外出方式を導入、多元的でより立体的なグリーン外出プラットフォームを作り上げ、より多くの市民のグリーン外出を促す方針。
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