【新華社上海1月6日】上海市はこのほど、国務院の原則的同意を経て『上海市都市総体計画(2017‐2035年)』を発表し、2035年までに卓越したグローバル都市の建設をほぼ完了することを明確にした。国外からの旅行客、企業、投資家にとって、2035年の上海市はさらに開放的で友好的になるだろう。2035年時点で、同市在住外国人は約80万人に達する見込みだ。
上海市規画・国土資源局の徐毅松局長の紹介によると、この計画はロンドン、ニューヨーク、東京などの国際的大都市を参考とし、2035年の上海の重要な発展指標が国際的な先進水準に達することを明確にし、上海が国家を代表して国際的な競争と協力に参加するとの追求と決意を体現すると同時に、世界経済においてより重要な影響力も有するとしている。
計画から見て、今後の上海はより開放的で包容力のある都市となり、国際サービス能力レベルと経済的影響力は絶えず高まるだろう。
国外からの旅行客もさらに増える。計画によると、上海市を訪れる国外及び中国台湾、香港、マカオからの旅行客が2035年までに年間約1400万人に達し、旅行客全体の38%を占める。高速無線データ通信網のカバー率は100%に達する。大気の汚染も改善される。微小粒子状物質(PM2・5)の年平均濃度は1立方メートルあたり25マイクログラムに抑えられる。観光スポットもさらに豊富になる。歴史的市街地、都市や町、村落、古い建造物などがいずれも保護・制御範囲に組み込まれ、環境と景観は完全に保護される。
貿易はさらに開放され自由になる。計画は、上海がテクノロジー革新を原動力とし、「金融城(金融センター)」と自由貿易区の建設を足がかりに、自由貿易港の建設を積極的に模索することを明確にした。交通の相互接続もより便利になる。国際ハブ港湾の機能を高度化し、港湾の配置と集散・輸送システムをより最適化し、アジア太平洋地域の航空ハブ拠点としての能力レベルも引き上げる。2035年までに、上海港のコンテナ取扱量は平均4000万‐4500万TEU(20フィート標準コンテナ)を保持し、国際コンテナの中継比率は13%、貨物・郵便の輸送量は約650万トン程度に引き上げる。
革新的な発展の原動力はさらに強くなる。2035年までに、上海の全社会による研究・実験発展経費支出が全市の地区総生産額に占める比率は5・5%に達する。多国籍企業に対して、上海は密集度、便利度の高いビジネス環境を構築し、より多くの科学研究機関や多国籍企業の本部、研究開発センターが集まるよう誘致する。事業を興す意欲のある国外の人々に対しては、国際人材の流動の障害を取り除き、より友好的な革新人材の成長環境を形成することを打ち出した。2035年までに、同市在住外国人は約80万人に達する見込みだ。
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