【新華社北京11月9日】『国連気候変動枠組み条約』(UNFCCC)第23回締約国会議(COP23)が現地時間6日、ドイツのボンで開幕した。会議は17日まで行われる予定である。会議の開幕前後には、ドイツメディアは、中国が近年、気候変動対策として採用した行動、そして、世界の気候変動対策の進展を推進するために、中国が提出した「中国の方案」を高く評価した。中国新聞網が伝えた。
世界の気候変動対策における中国の役割について、ドイツ公共放送連盟(ARD)は、中国は現在、気候変動対策分野でリーダーとしての役割を受け継ぐ意思を持っているとの見方を示した。その証拠として、中国はすでに火力発電所の建設を中止し、ソーラー発電や風力発電、水力発電の分野に投資する資金が世界のどの国よりも多いこと、また中国政府が現在、工業分野の排出量を削減しており、電気自動車の発展を促進していることを、指摘した。
ドイツの国際放送事業体、「ドイチェ・ヴェレ」は、ボンで開催される気候変動会議では、中国が一つの「鍵となる要素」となるとの見方を示した。このサイトの中国語版では、石炭が依然として中国のエネルギーの支柱である一方で、北京は同時に、再生可能なエネルギーを大規模に発展させていると、指摘している。
中国気候変化事務特別代表の解振華氏は、ボンでの気候会議開幕前に、中国は今回の会議で中国の方案を提出することを明らかにした。これについてドイツの週刊誌『デア・シュピーゲル』のネット版では、中国は今年の気候変動交渉のために「橋渡しの方案」を提出し、これにより世界の気候変動対策分野でリードする地位を樹立するであろうと、指摘した。
ドイツが提唱する「エネルギー転換」の理念について、ドイチュラントラジオ(DLR)は、中国にもエネルギー転換が生じているとの見方を示し、国際的な環境保護団体「グリーンピース」のシニアアドバイザーの李碩氏の観点として、「人々は3、4年前から気候変動対策分野における中国の進歩に注目し始めた。中国指導部は、ヨーロッパと気候変動をめぐる協力を展開し、米国とともに気候変動に関する『パリ協定』の最終的な合意を協力して推進している」と、語った。
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