【新華社北京11月8日】アジア太平洋経済協力会議(APEC)の第25回非公式首脳会議が、11月10日から11日にかけて、ベトナム中部の都市ダナンで開かれる。会議のテーマは「新たなダイナミズムの創出と共通の未来の促進」。
非公式首脳会議は、APECにおける最高レベルの会議である。APEC成立後の数年間は、メンバー間の協力事項について話し合う閣僚会議が毎年1回開かれるだけであった。しかし、アジア太平洋地域の経済協力が絶えず深まり、広がるにつれて、閣僚会議では新たな情勢の需要に適応できなくなった。
APEC非公式首脳会議の構想は、当時のオーストラリア首相・キーティング氏が1992年に提唱したものである。
1993年7月、アメリカはAPEC議長として、APEC第5回閣僚会議の後に、首脳会議を開くことを提案した。しかし、全メンバーの賛同は受けられなかったことから、首脳会議は「非公式首脳会議」とされた。同年11月、APEC初の非公式首脳会議がアメリカシアトルで開かれ、各メンバーの首脳やその代表が出席した。
会議期間中、すべての首脳はスーツではなく、カジュアルな服装に身を包んだ。それは、リラックスした雰囲気を作り出すためであった。首脳の発言内容は、本人の同意がなければ公開されず、会議が終わると、首脳宣言を採択した。この形式はその後のAPEC非公式首脳会議のモデルとなった。
シアトル会議の後、非公式首脳会議は、メカニズムに組み込まれた。その後は、毎年1回開催され、各メンバーがともに関心を寄せるテーマについて、深く話し合い、主要な論点について広く共通認識に達し、その成果として一連の文書を採択している。その文書は、各メンバー間の次の段階における協力と発展の指導となる性質をもつものである。
中国国家主席もこれまでのAPEC非公式首脳会議に出席していて、世界や地域の情勢、APECの協力すべき方向など一連の重要な問題について見解や主張を詳細に述べてきており、これまでの会議の成功に積極的で建設的な効力を発揮してきた。
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