【新華社ワシントン11月6日】終えたばかりの中国旅行について話が及ぶと、67歳の米中関係全国委員会のステファン・オーリンズ会長が最も語りたがるのは中国の高速鉄道に乗ったことである。
「今日はニューヨークからワシントンまで列車に乗ってきたが、一週間前に乗った中国の高速鉄道のことを思い出さずにはいられなかった。1979年に初めて中国に行った時には、北京から済南まで12時間かかったが、今では2時間もかからない」。このほど、新華社記者のインタビューを受けた際、オーリンズ会長はこのように語った。
オーリンズ会長は中国と30年以上もビジネスを行ってきた。米国のビジネス界でも有名な「中国通」であり、中国のここ数年の大きな変化について感慨深いものがあるようだ。現在、彼はその友人たちと、中国が提唱する「一帯一路(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)」構想について語るのを楽しみにしている。彼は、この構想が米国にも世界にも大きなメリットをもたらすと、考えている。
「『一帯一路』がけん引した投資は、今後、数千万、ひいては数億の人々を貧困から脱却させ、これは非常に深遠的な影響を及ぼすことになる」と、オーリンズ会長は語る。「私の友人で、かつて世界銀行の総裁を務めたゼーリック氏も、中国は今、世界的システムの中で責任を担う参加者の一人となっており、全世界で積極的で建設的な役割を発揮していると言っていた。私は、中国が推進している『一帯一路』の建設や、アジアインフラ投資銀行などが、まさしくこうした見方の証明である、と信じる」と、彼は指摘した。
ビジネス界の「老兵」であるオーリンズ会長は、近年の米中経済貿易協力の最大の特徴が、互恵ウィンウィンであると、みなしている。「両国の協力関係は、両国の企業に数え切れないほどのメリットをもたらし、民衆はさらに直接その恩恵を受ける。これは両国間の経済貿易協力が決してゼロサムゲームではないことを証明している」。
米国のトランプ大統領がまもなく中国を国事訪問することについて、オーリンズ会長は、この訪問により米中両国がより多くの市場と産業を互いに開放することを期待している。「米中両国には、関税の引き下げ、市場参入の拡大、金融分野の開放、両国間の投資協定締結などの分野では、大いに協力の余地がある。最大の勝ち組となるのは両国の民衆だ。彼らはより良質で安価な製品やサービスを享受できるのである」。
オーリンズ会長は、今後両国の企業がインフラ建設、環境保護、「一帯一路」建設などの分野で深い協力を展開できると見ており、米国企業が積極的に「一帯一路」建設に参加し、中国企業との提携を強めるよう願っている。
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