【新華社ワシントン11月2日】生まれる、老いる、病気になる、死ぬことは自然の規律だが、多くの人は、科学の進歩にともない、いつまでも年を取らない方法が現れるのではないかと考えたことがあるはずだ。米アリゾナ大学の研究者は、数学的に見て、人類のような多細胞生物において、老化を食い止める方法はないという残念な情報をもたらした。
研究者の一人で、アリゾナ大学のジョアンナ・メッセル教授は声明の中で、「数学的に見て、老化を避けることはできず、全く避けることはできない。論理的、理論的、数学的にも方法はない」と述べている。
メッセル教授とポール・ネルソン博士は、最新の米科学アカデミーの機関誌『米国科学アカデミー紀要』に発表したレポートで、細胞レベルから見て、人が老いる時は、多くの細胞の形成スピードが遅くなり機能が喪失し始める、又はいくつかの細胞の生長速度が加速し、がん細胞を作る可能性があるという2種類の情況が発生すると述べている。
研究者は、「これらの生長スピードが遅い、機能を失った細胞を取り除けば、がん細胞を増殖させることになり、生長スピードが速すぎる細胞を取り除く、又はそれを減速させれば、生長スピードが遅い、機能を失った細胞が体内に蓄積される。両者は一つを取り除くことしかできず、両方は取り除けない」と指摘した。
「老化を遅らせることはできても、食い止めることはできない、我々はなぜ2つの問題を同時に解決できないのかを数学的に証明した」とメッセル教授は述べた。
ネルソン博士は、「多細胞生物として、老化はすべての人が直面しなければならない事柄である」と補足した。
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