日本メディアによると、日本のアニメは中国で大きな影響力を持っている。
『日本経済新聞』ウェブ版が8月9日に伝えたところによると、上海メルセデスベンツ文化センターで7月22日に開かれたビリビリ動画のアニメイベントで、女性歌手のAimer、9人組女性グループのAqoursなど6組の日本人歌手が歌を披露した。どの曲も若者によく知られており、日本語の歌をうたうと、ステージの下にいた観客は立ち上がり、歓声をあげてペンライトを振って楽しんだ。
23日のイベントには2人組ユニットのGARNiDELiA、女性歌手のLiSA、『スラムダンク』の主題歌を歌う大黒摩季らが登場し、ファンを喜ばせ、中には感動の涙を流す女性もいた。
今回招かれた歌手には、アニメと関係しているという共通点がある。日本のアニメは中国で大きな影響力を持っている。1980年代に『一休さん』がテレビで放送されてから、『ドラえもん』や『鉄腕アトム』などのアニメが中国で人気を集めた。90年代以降は『スラムダンク』、『進撃の巨人』、『小林さんちのメイドラゴン』、『黒執事』などが流行した。
今回のイベントの入場料は580元から1500元。上海市の新卒生の月収と比較すると決して安くないが、チケットは売り切れた。また、会場の外には580元のチケットを1500元の高値で売るダフ屋もいた。2017年、中国アニメ市場の規模は2010年の3倍の1500億元に達し、2015年の日本の1兆8000億円(約1096億元)を上回る見通し。イベント会場のグッズ売り場には長蛇の列ができ、「二次元消費」の力は凄まじいとわかる。
どのような人たちがこの消費を支えているのだろうか。大学入試を終えたばかりの男性・馮さん(18)は貴州市からこのイベントのために上海を訪れた。月1000元の小遣いを貯めて航空券とチケットを購入したという彼は、中学生の頃に日本のアニメが好きになったという。
浙江省から訪れた女子大生(19)と中学生(14)はコスプレをして参加。2人はコスプレに1400元かけたという。記者が日常生活について尋ねると、女子大生は地元の師範大学で数学を学んでおり、家庭教師の生徒と一緒に訪れたと話した。そのほかに、広東省から訪れた男性医師(28)やアニメのためなら金を惜しまないという女性会計士(21)もいた。
同メディアは、これらの若者の悩み、夢、生活は多様化し、彼らは近い将来、中国の消費を担う世代になるだろうと論じた。
(チャイナネット)
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