新華網北京5月9日(記者/郝薇薇)「一帯一路」(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)国際協力サミットフォーラムの大幕がまもなく切って落とされ、世界各地から集まった代表1000人余りが次々とやって来る。3年前に北京で開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)において、中国はアジア太平洋地域のガバナンス推進へ向けた新たな足取りを踏み出し、その3年後には、地域から世界に至るまで、グローバルガバナンスが変革の「歴史の関門」へと歩を進める今日、中国は新たな変革を推進するという風格や眼差し、及びそのための行動や責任を表しつつある。
「一帯一路」が世界の発展に焦点を当てた一大テーマを推進
中国が世界に提供する重要な公共財として、「一帯一路」構想が発展の旗印のもとで集うよう関連諸国に推進したことは、一部の後開発途上国に貧困から脱却して豊かになり、現代化を実現させるという新たな希望を見いださせ、また、発展の中で苦境に喘ぐ先進国に構造改革を深化し、経済のモデル転換とアップグレードを推進するための新たな契機を捉えさせた。
昨年の末に、国連総会ではアフガニスタン問題に関する決議が全会一致で可決され、「一帯一路」構想などを通じてアフガニスタンや地域の経済発展を強化するよう各当事者に促した。世界からの拍手喝采は、中国の提案が発展に焦点を当てたことにより人心を集め、人々の心を揺り動かした最もふさわしい例証だと言えよう。
「一帯一路」が世界を包み込む度量の大きさを生み出す
今日の世界では、「文明の衝突」の論調が次から次へと沸き起こり、経済と文化の違いや民族と宗教の対立が日増しに浮き彫りになっている。しかし、「一帯一路」は古代シルクロードの開放的且つ包容的な精神を引き継ぎ、発展戦略と経済政策を効果的に繋げることで、異なる発展路線やガバナンス理念を最大限に受け入れている。この枠組みの中で、「欧州投資計画」からアフリカ工業化戦略まで、更にはアジア各国の「光明の路」「草原の道」「四角戦略」まで、各地域・各国の各政策が互いに補完し合うことでよりよい成果を上げ、様々な面で輝きをみせている。
「一帯一路」は世界を繋がるようになる大きな未来へ導く
相互接続は発展ための王道だと言える。2000年以上も昔、中国の使者が使命を帯びて西域(中国から見て西方の地域)へ赴いたところから、ユーラシア大陸がにぎわい栄えるという新たな光景が始まった。500年以上も前に、ヨーロッパの航海者が大洋を渡りつなぎ、西側に近代世界への台頭を成就させた。
今日の世界では、「逆グローバル化」の風潮が湧き、一方を立ち退かせ、片隅で目先の安逸をむさぼる思想が再び流れ込んでいる。「一帯一路」が提唱する「五通」とは、政治的なポピュリズム、貿易上の保護主義、社会上の排他的な思潮を打ち破り、商品の大きな流れ、資本の大規模な取引、情報の大きな流れ、人員の大移動、文化の大きな交流という幅広い局面を打ち出すことを指し、陸と海、東側と西側とを結びつけ、世界経済のリバランスの推進、経済のグローバル化のために新たな原動力を注ぎ込むだろう。
北京APEC首脳会議でアジア太平洋自由貿易区のプロセス開始を推進したところから、G20杭州サミットで世界経済に革新、構造改革などの「中国の処方箋」を出したところまで、間もなく開催される「一帯一路」国際協力サミットフォーラムは中国がグローバルガバナンスの新たな変革を推進するもう一つの一里塚になりうることを信じる理由がそこにあるのだ。
(新華社より)
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