ノルウェーの「A+世界学院」はおそらく、世界で唯一の海の上の高校だ。海上を航行する帆船が、校舎そのものになっているのだ。学生はこの学校で1年間に渡り、帆船の操舵に協力し航海し、さらに船内で数学・科学・言語の授業を受けなければならない。
この1年間に渡り、同校の帆船は世界各地(ベトナムのホーチミン、ブルネイのセリア、モロッコのエルグシェビなど)の港湾に停泊する。船内の学生はこの環境を活かし、比較政治・環境科学・地理などを学ぶ。
同校は2年前にノルウェーで創立。毎年16−18歳の学生を58人募集し、船内で学習させている。1年間の学費は4万6000ポンド(約670万円)。学費が高額なため、学生の多くが米国、ノルウェー、その他の北欧諸国の高所得家庭から来ている。
1927年に進水した同船はこの2年間で、2万8000カイリを航行した。海上学校の生活は忙しい。学生は毎朝早起きし体を鍛え、一日中船員と共に働く。朝晩にはさらに1時間ずつ当直の仕事をし、仕事の合間に学習する。夜は甲板の下の船室内で休憩する。学校は今後、授業を2年間に延長することを検討している。こうすることで学生は南半球と北半球を1年ずつ航海できる。
(チャイナネット)
推薦記事: