最新の調査によると、中国大陸部の消費者の幸福感は比較的高く、ある期間において女性消費者の幸福感が増大しているという。中国新聞社が伝えた。
今月9日にマスターカード社が発表した幸福指数によると、2016年下半期における中国大陸部の消費者全体の幸福指数は68.2ポイントで、アジア太平洋地域の平均値である62.1ポイントを上回り、調査を実施した18ヶ所の市場の中で5位にランクインした。また、2016年上半期と比較すると、中国大陸部の消費者の幸福指数は0.1ポイント微増した。
全体的にみると、2013年から2016年まで、中国大陸部の消費者の幸福感は安定的に上昇を続けている。この3年間、女性消費者の幸福感は6.2%増加し、男性消費者の2.8%増加に比べ、2倍以上の増加率となった。
幸福指数を試算する上で重視するポイントは、仕事 経済状況、安全保障上の脅威、生活の満足度、個人の幸福感の4つ。そのうち、中国大陸部の消費者は特に仕事 経済状況に対して楽観的に捉えており、同項目の総合得点は75.3ポイントで、「非常に楽観的」という評価となった。また、その得点はアジア太平洋地域において4位にランクインし、うち、「固定収入」と「就職」の2項目の得点はトップだった。中国ではデジタル化革命やイノベーション主導経済へのシフトチェンジが積極的に推進されていることで、消費者に就職のチャンスが数多くもたらされており、彼らのニーズを満たしている。
「生活満足度」において、中国大陸部の消費者は楽観的な考えを示している。多くの調査対象者は5年後の生活状況に対して大きな期待を抱いており、彼らが数年後の中国経済の将来に対して大きな自信を抱いていることを示している。さらに、多くの消費者が「仕事」や「仕事とプライベートのバランス」に対して満足しているという。
今回調査した4つの重要ポイントの中で、「個人の幸福感」だけが低下していた。そのことについて調べると、経済状況や家庭、仕事に対するプレッシャー、健康への不安がますます大きくなっていることが主な原因だとわかった。
専門家はこれについて、「この調査の結果は、中国経済が『新常態(ニューノーマル)』へシフトチェンジする段階に入っており、消費者が政府の改革措置に対して大きな自信を抱いていることを表している」との見方を示した。
(人民網日本語版)
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