国産大型機C919は16日、上海浦東空港で初の高速滑走試験を行った。滑走試験は初飛行前の最後の関門とされており、高速滑走はこの最後の関門のうち難易度が最も高い関門とされている。中国産大型機は初飛行まで、あとどれほど多くの手順を踏まえるのだろうか。
開発の法則によると、新型機の地上滑走とは、航空機が離陸しない状態で行う滑走であり、一機が静的から動的に移る始まりのことだ。一般的に、新型機の地上滑走は低速滑走、中速滑走、高速滑走に分かれる。
情報に詳しい専門家は環球時報の記者に対して、「滑走試験は主に航空機の滑走による振動状態において、機体構造が損なわれないか、各種システムが正常に作動するか、航空機のブレーキ効率(航空機の駐機場におけるブレーキ性能、滑り防止性能、緊急ブレーキ性能など)が条件を満たすか、それから航空機の滑走運動特徴(カーブ性能、直線的滑走維持性能、曲線滑走修正性能)などを検証する。高速滑走時にはさらに前輪を上げた状態での操作性能、例えばこの状況下で機体がバランスを維持する性能をチェックしなければならない」と説明した。
地上滑走は航空機の離陸前の、最後の関門だ。試験の安全を保障するため、地上滑走は低速から高速と順を追って行われる。高速滑走試験から初飛行に向け、さらにどのような段階を踏まえるかについて、同専門家は「ネット上で発表されている動画を見る限り、大型機はさらに高速滑走試験を2 3回行う可能性がある。この段階で航空機の各種性能を、特に飛行制御システムの性能を何度も確認する。またテスト飛行チームも、航空機に慣れることで、同一化しなければならない。それからテスト飛行チームの、初飛行前の最後の訓練を行い、航空機の状態への理解を深めさせ、さらに各種状況への対応策を決める。その後さらに飛行に向けた審査を行い、局側が発行する特殊飛行証書の取得など、一連の準備を行う必要がある」と話した。
専門家によると、現在の試験ペースであれば、初飛行はそう遠くはないという。
(チャイナネット)
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