最近の経済指標から判断すると、第1四半期の経済は回復基調を継続している。第2四半期も少なくとも大幅な減速傾向は現れない見込みである。
中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は最も代表的な先行指数の一つである。3月のPMIは51.8%の小幅回復基調であった。8カ月連続して分岐点である50を上回った。これは2013年以来の高い記録的数値である。
その中でも、3月の新規受注指数は2月の53%から53.3%へと継続的に上昇した。2014年8月以来の歴史的高水準に達し、内需の継続的改善が見られる。生産指数は2月の53.7%から54.2%へと回復した。2014年8月以来の最高値を記録し、工業生産全体が依然として好調であることを表している。
最近発表の工業データによると、1-2月、中国の一定規模以上(年間売上高が2000万元以上)の工業付加価値額は前年同期比、実質で6.3%の伸びを示し、昨年12月より0.3ポイント加速した。一定規模以上の企業の工業企業利益総額は前年同期比で31.5%増加した。昨年12月より29.2ポイント加速し、昨年の年間伸び率を23%上回った。
3月、六大発電企業の一日平均の石炭消費量は前年同期比で18.4%加速している。第1四半期油圧ショベルの販売量は合計で40467台(輸出を含む)で、前年同期比で99%の増加、その中でも2月の販売量は297.65%の伸びとなった。
中国工業データの上昇は世界経済の回復基調と密接な関係にある。米国、EU経済の上昇傾向が大口商品の価格上昇をもたらし、中国のPPI(生産者物価指数)は過去12カ月で15ポイント以上上昇した。その他、世界貿易も現在、緩やかな回復基調にある。
データ上で見ると、1-2月、企業の利益はおよそ2302.3億元増加し、その増幅比は昨年の12月より明らかに拡大している。これは主に石炭と鉄鋼、原油などの基幹産業の製品価格が急速に上昇した原因による。元来成績の良くなかった中小企業のPMIは今年3月、その収縮幅が大きく縮小した。民間投資は1-2月の上昇率が昨年1年より3.5ポイント加速した。
これを貿易から見ると、1-2月の輸出総額は11%の伸び、一定規模以上の工業輸出売上は昨年12月より4.9ポイント加速した。3月の新規輸出受注指数は継続的に例年同期の比較的高い水準を維持しており、貿易の工業に対する促進機能を説明している。
工業の回復は製造業投資の加速をもたらし、さらに不動産投資の増加、インフラ投資の継続で1-2月の固定資産投資は同比8.9%の伸び、昨年年間より0.8ポイント増加した。さらに貿易の貢献率の増長、第1四半期経済の増大傾向がこのまま加速すれば、GDP増加率は同比で7%前後になる可能性がほぼ確実と見られている。
(チャイナネット)
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