新華網北京4月10日(記者/劉秀玲)日本版「海軍陸戦隊」の水陸機動団の創設まであと1年足らずに迫った。このほど、水陸機動団に技能を指導する「教育部隊」が長崎県佐世保市の陸上自衛隊相浦駐屯地に新設された。これは、水陸機動団の創設が大詰め段階に入ったことを意味する。
日本側は水陸機動団の創設は南西地区、特に離島の防衛能力の強化を趣旨としていると宣言している。一方で、軍事アナリストは日本は水陸機動団の設立を契機に、より広範囲で制空・制海権を取得し、さらには遠隔射撃できる攻撃型軍事力を拡張する意図があると指摘する。日本国内では、安倍政権は沖縄に続き、九州地区に陸海一体の新基地を形成することで、今後にかけて日本の総合作戦の前線拠点にしたいと考えているという反対意見もある。
日本メディアは水陸陸機動団が人員と十分な装備を確保するためには、防衛費を大幅に増加する必要があると報じた。安倍首相は2012年の就任以降、日本の防衛費は5年連続で増加し、過去最高に達した。
『防衛計画大綱』には、水陸機動団の創設は南西の離島の防衛力の強化を目的としていると記述されている。
軍事問題の専門家、方暁志氏は次のように指摘する。日本に水陸機動団を設立後、その任務は島上陸に限定されず、島上陸作戦を起点として、より多くの攻撃型軍事エネルギーに発展していく。水陸機動団の創設後、日本側はこれを契機に、より広範囲で制空権と制海権を取得し、さらには遠隔射撃できる攻撃型軍事力を相応に拡張すると見られる。
日本共産党に所属する仁比聡平国会議員は、国会で安倍政権は佐世保市に「日本版海軍陸戦隊」の前沿基地を設立する意向があることを暴露した。仁比議員はまた、自衛隊の水陸両面作戦能力の向上によって、日本の海外派兵がより一層、進展すると指摘した。
日本共産党機関紙の『赤旗』は、安倍政権による水陸機動団の設立は「東北アジア地区の軍事的緊張をエスカレートさせる重大な動きだ」と評じ、その深刻性は憲法に違反した集団自衛権行使の解禁に匹敵すると警告した。
(新華社より)
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