中国が世界と融合する新たな手段「一帯一路」構想が、全面的な実施段階に入った。構想に盛り込まれている「平和 協力、開放 包摂、相互学習 相互参照、互恵 ウィンウィン」という精神と理念は、人々の心に深く入り込み、世界での期待が高まっている。「一帯一路」を建設する上で、中国はハード面のインフラ整備を進め、経済発展の実現に注力するだけでなく、足元ではソフトパワーを一段と発揮する必要がある。人々の心を結集し、コンセンサスを形成、地域協力の推進に向けて民意と社会の基盤固めを推進、繁栄と協力、互恵の模範的存在とする必要がある。
「一帯一路」構想は歴史の呼びかけへの答えであり、現実に必要とされているものだ。G20杭州サミットでは、習近平主席が提起した「中国プラン」が人々の心を奮い立たせた。「一帯一路」はその重要な組成部分として、世界経済の発展へのキーワードとなった。「一帯一路」建設は中国が孤軍奮闘して進めるものではなく、各国が共に参画することを歓迎するものだ。「一帯一路」は当初、「閉鎖的」「中国の過剰生産能力の移転」などと批判された。しかし何年かの実績を積んだ今は、事実がこれらの見方を退けた。「一帯一路」はいま、一段と広汎な利益と運命を共にする共同体を作り上げようとしている。それは困難で、複雑で、多様な道のりだ。その壮大なビジョンを実現するには、ハードパワーだけでなく、ソフトパワーも必要だ。雨が大地を潤すように心を通わせ、各方面からの理解と承認、支持を獲得し、持続的な互恵協力を促すことが重要だ。